夫は若いうちから喫煙を続けています。わたしと会う前からですので、ゆうに30年以上は吸っていることになります。
タバコはご存じのように有害です。ニコチン、タール、ヒ素、アンモニア、一酸化炭素といった有害物質が含まれています。いや、別に喫煙の自由はあると思います。人に迷惑さえかけなければ。
ニコチン中毒になろうと、肺がんになろうと、その人が納得づくでやっている行為なら、外野がとやかく言うことでもないと思っています。ゲームに課金している人と同じことです。
しかし、同じ場所に住んでいる人間、すなわち家族に迷惑がまったくかからないということは、あり得ません。そりゃ、喫煙しなくたって癌になることもあるし、難病を患うこともあるでしょう。病気になりたくてなる人はいません。病気になれば、心ならずとも家族に迷惑をかけることにもなるでしょう。でも、それとこれとは違うと思いませんか。
タバコに含まれる有害物質を長期間吸い込み続けるのは、まぎれもなく自然の行為ではありません。気管支や肺が炎症を起こし、肺機能が低下し、COPD(慢性閉そく性肺疾患)が起こります。「笑点」の桂歌丸さんが、近年これで亡くなりましたよね。何かで見たのですが、息が苦しくて最後は殺してくれと周りの人に懇願したとか。
夫にそんな話しをしても、自分とはまったく別の世界の話しだと思っているようです。毎朝の、鶏の首を絞める断末魔のようなひどい咳、あれはまぎれもなくCOPDになっていると思うのです。2階に上がってくるだけで、ヘーヘー言ってます。外でタバコを吸うので、近所中に聞こえていると思います。
家族に迷惑がかかるから禁煙するとか、少しタバコを控えるとか、年金生活に備えるとか、なーんにも考えられないようです。咳を打ち消そうとするかのように、咳をすればするほど懸命にタバコを吸っています。
なんでこんなにバカなのかと思います。他人なら何も言いません。しかし、金銭的な迷惑、時間的な迷惑は、家族が被る可能性が大なのです。
どこでどう野垂れ死にしようと、知ったこっちゃないというのが、実際のわたしの本音です。離婚して他人になれば、わたしは幸せになれると思います。親が幸せなら、こどもも幸せという公式は、うちの場合は成り立つでしょうか・・。