コロナワクチンの予約は、皆どうやって予約しているのでしょうか。スマホを持っていない、使えない世代は、電話しているのでしょうか。
昨年の国勢調査も、ネットで書くことが出来ました。確定申告もできるようになりました。IT生活、便利です。もはやアナログに戻るのが難しいとさえ、感じてしまいます。
ですが、夫はスマホを持っていません。
携帯電話が世に出てきた時、1か月の料金はとてつもなく高かったです。
高校生のお子さんが、あれこれ音声ダウンロードなどに課金して、親が料金を見てびっくり!なんてことも、よく職場の話題になりました。
最初は、あれはただの「電話」で、まさか今のように、ミニPC化すると思いませんでした。電話から、端末という名前に変わったわけですね。
わたしが、携帯を持つようになったのは、人より遅かったです。余計な出費をなるべく避けていたので。でも、いよいよ、人に頭を下げて携帯を貸してもらわないといけないようなことも出てきて、仕方なく買ったわけです。学校に連絡するのに、職場から電話をかけてつないでもらう時代は、もう終わりでした。
そういうわけで、夫には買いませんでした。どういうわけかと問われれば、もし買ってしまえば、猿が玉ねぎの皮むきをするように、際限なく遊んでしまうのが目に見えていました。
すぐ、中毒になる性格なのです。きちんとした知識も仕入れず、あちこちネットに繋いで、困ったことになればわたしのところへ問題をなすりつける。こども以上に、インターネットをわかろうとしませんでした。
そのころ家に1台だけあったPCでさえ、転職のために検索すれば、妙なゴシップ記事ばかり何時間もながめる始末。転職サイトに登録すれば、何をどうやったのか、変なメールばかりずらずら届きます。中には、明らかにエロサイトを見ていたな、というものもあります。何かを見てて、何も考えずに広告をクリックするからです。そういう危険性を知らないからです。
ところが、今。状況は、随分と変わりました。
料金は安くなりましたし、ネットにつなぐ端末がないと、コロナワクチンの予約も出来ません。わたしはここ2年ほど、スマホは無料で使っています(楽天モバイルなので)。
そういう時代の変化もあり、今はスマホがないと不便だから、自分で契約に行ってくるようにと何度も夫に言うのです。わたしのお古のスマホを、あげたりもしたのです。しかし、もはや面倒くさいのか、やる気がないのか、興味がないのか、動こうとしません。そして、もはやわたしも、手取り足取り教える気力もありません。PCのときも、そうでした。あれこれさわって、PCの調子が悪くなると、放り出して終わりでした。
帰ったら、酒とテレビ。休日は、午前から酒とテレビ。昼寝後、また夜も酒とテレビ。これ以外のやることといったら、たまに医者で血圧の薬をもらいに行くときだけ。あとは、酒の買い出しだけ。
夫がこうなったのは、わたしのせい?夫は、そう言います。いやいや、労働して帰ってくれば、ぼーとしてしまうのはわかります。でも、わたしには、そのぼーとする時間さえなかったのです。家事を回し、こどもの世話をし、金銭的な支払いの心配もし、やっとここまで来たのです。
今度は夫の世話なんて、とんでもないことです。ぜったい嫌です。