以前、仲の良かったママ友から、久しぶりに連絡がありました。
「今度、ランチしたいよね!」「コロナもだんだん下火になってきたしさ、前に行ったあそこはどう?」「有休か半休取って、ゆっくり話そうよ」「土日はお店で長話ししにくいじゃん?」なんて話しで盛り上がったのです。
しかし彼女は、ママ友とランチするから休む、とは、同僚さんたちに言いにくいというのです。
彼女の勤務する職場がなかなかアレで、有休休暇を2日続けて取ることが出来ないんだそうです
今は、休暇を取る理由を聞くことさえ違反項目になっています。昔とは違います。休暇を取らせることは、企業側の義務でもあります。休暇を申請されたら、会社は断れないはずです。
てなことを、わたしは興奮気味に話しました。すると、そんなことはもちろん知っている。けど、長年そういう同調圧力みたいなのが慣習化していて、皆その不文律に従っているので、どうにもならないのだと言うのです。
同僚同士は皆仲が良いらしく、人間関係は最高とのこと。だから、どんなに労働環境がアレでも、辞められないのだそうです。仕事以外でも、食事やカラオケ、旅行などにも行ったりするような間柄らしいのです。
なので、仕事でのフォローも当たり前なので、気兼ねなく休めるとのこと。え?
これを聞いて、ん?てなりませんか?この会社の態度が、かなりブラックに近いグレーなのです。この点が、問題点のはずですよね?
そこは割と大きい会社ですが、地域に根差した会社でもあるので、そんなことやってても誰からも何も言われないんでしょうか。
真のブラック企業は、和気あいあい、みんなで力を合わせて会社を作っていこう!みたいなところらしいです。
これも一種のパワハラなのに、誰も声を上げないところが、すでにブラックという証明になっています。
今月は大変だから、皆で力を合わせてがんばろう!なんて言って、サービス残業や早出を要求する会社なんて、もう流行りませんよ。企業努力を下っ端社員に押し付けるなんて、もはや先行きが見えたも同然です。誰かが声を上げないと、皆共倒れになってしまうのではないですか?
中途採用ばかりが多いという点では、わたしの職場と一致しています。育てる気がないのか?人手が足りなくなったら、その辺から適当に採用すればいいと思っているのか?どっちにしても、新卒などの若い人の、成長背景の異なる人間の視点の若返りを計らないと、企業としての成長は見込めません。成長できないということは、世間の早いスピードから置いて行かれることと同じです。後退以外の何物でもありません。
確かに、ストレス値の低い人間関係が構築された労働環境は、なかなか望んでも手に入りません。貴重なものだと思います。自分が辞めるまでのことだから、と割り切ることもできるでしょう。でも・・。
わたしは、普段罵詈雑言が多くてこんな感じの人間ですが、割と正義感が強くて、黙っていられないタイプでもあります。ズルや卑怯なことをする人間とは、なるべく関わりたくないと思っています。真面目に、こつこつと積み上げることのできる人が好きです。しかし、勤め先の会社の経営方針がこんなんでは、そういう勤勉な人間がむくわれません。わたしなら、たぶん我慢しきれないなーと思いました(辞表をたたきつける)。