先日の映画をまだ引きずっているわたしです。トム・クルーズにウホウホが止まりません。
トム・クルーズは、自らを「発達性読み書き障がい」と公表しています。
ディスレクシアと呼ばれるものですね。生まれつき、文字を読んで理解できない、文字の読み書きが難しい発達障がいです。知的な遅れはないものの、学習障害のため、学校生活は困難なものになるそうです。
しかし、このディスレクシアを公表しているハリウッドスターは、たくさんいるんです。スピルバーグもそうだし、オーランド・ブルームとか、キアヌ・リーヴスもそうらしいです。
障害を公表して、才能を発揮し天才的に稼いでいる有名人は、いっぱいいますよね。
メジャーリーガーのイチローは、アスペルガーといわれています。米津玄師は高機能自閉症だそうです。
先日アカデミー賞授賞式でビンタをくらわしたウィル・スミスもそうです。アップル創設者のスティーブ・ジョブスも、ビル・ゲイツです。
皆、飛びぬけた才能を持ち、巨額の富を手にしています。
トム・クルーズは、音声でセリフを学習しているのだそうです。
なるほど、ですよね。語学を勉強しているとピンとくるものがあります。言葉って、音で認識するものなのです。聞いたことのない音は、脳内で言葉として変換されません。
今の若い人は、画面に字幕が出るのが普通になってしまって、耳で聞き取るのが苦手になってきているんだとか。目からの情報に、脳が頼っているんでしょう。ディスレクシアの真逆を行っています。
こういうのって自分で気づけなければ、やはり周囲の人間の役目になるのでしょうか。
きちんと診断されれば、発達障がいのレベルによっては、身障者手帳を受け取ることも出来るでしょう。就職の口もそれで広がります。障がい者の求人・転職情報、雇用支援サービスも、ネットで検索すれば沢山見つかります。
問題なのは、うちの夫のように、グレーゾーンにいる人間です。
障がいというワードについては、今の若い人たちよりも、わたしたちのような50代以上の人間には偏見が強い言葉です。もし夫に、あなたは多分発達障害の気があるから、病院へ行こうといっても、完全に拒否されたと思います。
自分で自分の症状について、何も疑問を感じていない場合、本人はそれでもいいのかもしれません。しかしこういう人のそばにいる、身近な人間は、非常に心を消耗させることになります。
おそらく、この枠に入っている人は、どこからも誰からも援助の手を差し伸べられないままです。そもそも本人もその親も、自覚がない場合が多そうです。子供のころから、勉強ができて、偏差値も高く、親が気づかないまま大人になってしまったのです。多分、結婚したわたしが、夫の発達障がいに気づいた初めての人間だったのです。