先日の話しです。
玄関の掃き掃除をしてついでに、靴箱の中を見てみることにしました。
履かない靴を出して、カビが生えてないか見ているとき、急にピンポンが鳴りました。
インターホンは居間にあります。
しかし、玄関先にすわって作業していたので、ドアの向こうに人の気配は感じました。わたしが慌てて居間に戻ろうと腰を上げると、コンコンのノックと同時に、突然ドアが開いたのです。ぎょっとしました。
見ると、若い男の人が立っています。白いシャツに、首からネームタグを下げて、元気な声で挨拶してきました。わたしは、驚いたし、呆気にとられたしで、彼の非常識な行動をとがめる機会を逃してしまいました。
彼は、うちの下の子と同じくらい若く見えます(24歳)。お顔の方は、うちの子より数段レベルが高いです。いわゆる、涼やかなイケメソですね。営業にはぴったりといった感じです。
ちょっと、何いきなり人んちの玄関開けてんのよ!と、言おうとしたのですが、彼はニコッと笑って挨拶しました。
「KDDIの者です!回線がつながりやすくなったので、お知らせに来ました!」と、元気な対応をしてきます。何のことはない、光回線の勧誘業者です。
よく「KDDIです」とか、「NTTです」とか言いますが、あれって全部代理店ですからね。本家の人間が、玄関先に営業にくるなんてことはありませんから。
「このまま工事なしで、安くなります!」とか、
「この場で手続きしてもらえば、すぐ終わります!」とか、
言ってきます。
しかし、そんなお得情報を、向こうから無料で、ホイホイと提供してくれるはずはありません。商売は、自分に有利に進めるのが普通です。なんだってそうですが。
これが、インターホン越しならあっさりと、「必要ありません」「インターネットのことは、よくわかりません(笑)」など、てきとーな返事で終わらせてしまうのですが、いかんせん、玄関先まで侵入されてしまいました。
いくら、田舎とはいえ、この辺は住宅密集地です。普段こんなふうに、挨拶とともに入ってきたりなんてありません。
今回、急に玄関という自分のテリトリーに進入されて、完全に腰が引けてしまいました。
あとで、クレームを言ってやろうかと思いました。わたし自身の性格としては、憤懣やるかたなしというところです。しかし、変に目をつけられても怖いのでやめました。
なんでもそうですが、こういうネットのある便利な環境になったのですから、わからないこと、不審に思うこと、うさんくさいことは、自分で調べてみる癖をつけないとダメですね。
調べて、勉強して、初めて知ることも、まだまだ多いです。最近、世の中の流れは早いですから。