昨夜は月が綺麗でしたね。
今日は朝から、涼しい北風が入ってきます。エアコンではない、自然の風は、体がホッとします。電気代の面でも、ホッとしたいところですが、もう今(朝10時)の時点で、夫はエアコンをガンガンにつけて飲酒中です。私の心は、疲れるばかりです。
昨日書きましたが、うちは子供が小さい頃(といっても、小学校~高校まで)、子供用に1部屋しか用意してあげられませんでした。
男女の子供は、1人1部屋が良いようです。世間一般的には。
今より狭い集合住宅でした。子供が小学校の頃から、2人の机を1部屋に並べました。中学生になったころ、少しだけ悩みました。別々の部屋にしようか、と。
しかし、夫はそのころ無職生活が何年かあり、遅くまでテレビを見て飲酒。起きれば、パチンコに行くという生活を送っていました。
その、居間の横の部屋を、子供の部屋にしたくなかったのです。
今でも思うのですが、きっと夫は、そんなに悪いことをしている自覚はなかったのでしょう。飲んで暴力をふるうとか、暴言を吐くとか、子供に向かって手を上げるとかもありません。家族の前では、ごく普通のお父さん。でも、仕事に行かず、お金を稼いでこない。失業保険が切れて、手元のお金がなくなるまで、何もアクションを起こさない。そんなことを、2度も繰り返しました。
子供の前で、親がいがみ合っているところを見せたくないと思い、わたしもずいぶんと我慢しました。そうこう、悩んでいるうちに、子供は受験期を迎えました。
2人は、子供部屋を勉強部屋と決めたようでした。
わたしに何も言わず、机の向きを背中合わせに変えました。すると、お互いが机の向こうになって、直接は見えません。洋服のタンスも置いてありましたが、着替えるときは工夫をしたようです。
とても狭いので、そこで寝ることは出来ません。寝室は、わたしが寝ている広めの和室に、3人分の布団を敷いて休んでいました。向きを工夫して、パーテーションも立てて、個室風にしました。何年もそうやって夜を眠りました。
夫は別の部屋です。いびきがすごいのと、夫の服などが散乱して、最後は物凄い汚部屋になっていました。あの当時のわたしは、仕事をかけもちしていたし、夫に完全に愛想が尽きていたため、片づけるなどの面倒をみる行為はとうに放棄していました。
子供は黙っていても、家庭の事情を敏感に察知します。別々の部屋にしてくれなどの文句は、一言もなかったように思います。
狭い賃貸住宅にお子さんとお住まいで、もし同じような問題を抱えている方がいらっしゃいましたら、うちのようなケースもありだよ、と言いたいです。パーテーションで区分けする、家具で仕切ってみる、防音のイヤーマフを装着して勉強する、などの工夫が出来ると思います。
↓音楽を聞くのではなく、うちの子はこれで防音して勉強していました。
何でも、お金をかけることで解決することばかりが、良しではありません。子供はあっという間に大人になってしまうもの。お金の使いどころを、見極めるのは、親の仕事です。
今思えば、可哀そうなことをしたかと思います。ここに来て、やっと1つづつ用意した部屋が、むなしく感じます。