あああああ、金曜日が終了しました。
昼からは、アトハンニチアトハンニチアトハンニチ、と念仏を唱えていました。
しかし、来週から5週間、祝日はありません。これが、デフォルトなんですが、正月休みをまだまだ引きずっています。そのうち嫌でも、毎日正月休み、みたいな日が来るというのに。はぁぁぁぁ。完全に、仕事に行くのが嫌すぎる病になっています。
正月休み中「そして、バトンは渡された」の映画版を見ました。この本を読んだことのある方は、多いと思います。わたしも、本を読んだことがあります。
映画ですので、あくまでも作り話。あくまでもエンタメ。
そうは思っていても、見た後は、ええー何それーと思ってしまいました。
簡単なストーリーとしては(以下、ネタばれです)、結婚して、血のつながらない娘ができ、離婚後その娘を引き取って育てます。しかし、病気で育てられなくなり、再婚を繰り返し、その再婚相手に次々に娘を託す話しです。映画では、そのシングルマザーを石原さとみが演じています。
感想として、いくら何でも自分の病気で育てられないとわかった時点で、実の父親に子供をお返しすべきなんじゃ?と、思いました。
物語では、ハッピーエンドとなっていますが、こんな育てられ方をした娘が、可哀そうでなりません。実際のトゥルーエンドは、こんなはずはありません。
大体、親権者が1人と決まっているところに、大いに問題がありますよね。子供は1人では作れないのですから。
離婚しようが再婚しようが、子供に関する責任を、片親だけに負わせるのが、まったく不自然です。外国のように、親権は共同にすべきだと思うんですが。
親の人格云々に問題があるならまた別ですが、誰が養育するのか、その養育資金は誰が負担するのか、くらいは、公の機関が裁いてくれても良さそうなものです。
いつだって、女親が経済的に大変な思いをするのです。
偏見がもたれるのです。こんなに離婚するカップルが多くなったのだから、もうちょっと法的に整備してくれなくては困ります。
大体、こんなに良い子に育ったことが奇跡です。恵まれた話しは、そうそうありません。そもそも、そんなに簡単に、可愛い我が子を他人の手に渡せるものでしょうか。何十年の付き合いのある人ならともかく、例え身内の人間であっても、難しいものなんじゃないでしょうか。
そして、他人事ではなく、自分の身内係累にそのようなことがないとは言い切れません。
この先、うちの子が自分の子を置いて、先に旅立ってしまったら?シングルになって、1人で育てるうちに、病気になってしまったら?なんてことを、考えさせられました。
よほど金持ちじゃないと、孫を引き取って育てるなんて出来ないだろうし、遺族年金などがあっても、体力的にもう無理です。兄弟だって、ほぼ無理でしょう。
こう考えてみると、命のバトンは、けっこう危うい存在なんだなと感じました。
魚を取りに海に行ったまま、戻ってこない親ペンギンを待って、あちこちで大人のペンギンに小突かれて、最後は餓死してしまう雛ペンギンの姿が、何だか思い出されました。