(春の海ひねもすのたりのたりかな)
これ好きです。ノタリノタリがいいですよねー。
昨日の買い物で見かけた、浮浪者(みたいな人)。
もしかして知ってる人かも…と思ったら、心の動揺が止まりません。
今の言葉では、浮浪者って言わないんですかね。「ホームレス」「路上生活者」という言い方なんでしょうか。
都会には多いのかもしれませんが、わたしの住むこの辺では、ほぼ見かけません。
昔は駅前にも、ベンチに陣取って暮らしていた男性がいました。噂では、ある日倒れていて、救急車が来ていたとのこと。それからは、見ません。ベンチも今は、横になれなくなっている形状のものばかりです。
ところが最近、日常的によく行くディスカウントストアに、なんともいえない身なりのおじいさん(もしくはおじさん?)を見かけるのです。
浮浪者、と呼んで差し支えないような身なりです。
昨日、その人がお店にいました。
入店した瞬間、何とも言えない臭いがしたのです。
ん??これ、なんの臭いだろう?お店の人、気づいてないのかな?と、思った瞬間、その人が目に入りました。臭いの発生源は、その人の体臭だったのです。
買い物かごの中は、アルコールでした。いったい、どこからやってくるのでしょう。
とにかく髪の毛は、何か月も洗っていないと思われます。シャツのすそも、ほころびています。
浮浪者、じゃないのかもしれないです。でも、ただの貧乏なおじいさん??
このディスカウントストアは、近隣で人気の店です。なので、このおじいさんを見たことがある、という同僚がいました。
「馬鹿だよね、アルコールばかり買い込んでさ。もっとお腹にたまる、栄養のあるもの買えばいいのにさ」
「きっと、わたしたちが思っているより、若いんだと思うよ。見た目がアレだから、年喰ってるようみ見えるけど」
「奥さんが亡くなったとかで、1人暮らしになっちゃった人なのかなぁ。家から抜け出て、徘徊してるのかも」
奥さんに先立たれた、認知症のご老人?でも、そんなに老けているようには見えません。
それで、昨日遭遇したとき、あえてじっくり(横目で)観察してみました。
ボケている人には見えません。ホームレスでもなさそうです。衣服に泥や土はついてないですし。靴に穴も開いていません。ただ、洗濯と入浴はしていないと思われます。
様子を伺っていると、あれっもしかしてこの人、〇〇ちゃんのお父さんに似ているかも、と急に思い出しました。
子供の小学校時代の、お友達のお父さんです。直接親しくはなかったけど、毎朝ジョギングする姿をよく見かけました。見れば見るほど、顔の特徴が似ています。
どうにもこうにも気になって、今日仕事帰りに、そのお友達の家の前を通ってみました。
庭は荒れ放題、ガラクタが山のように積まれたガレージに車はありません。誰か住んでいるのか、空き家なのか…。窓に明かりはありませんでした。
もしかして…やっぱり…。