エアコンのため、夜また夫と一緒の部屋で休んでいるのですが…。
昨夜、オカルトかと思うような音で目が覚めました。何の音?
見ると、夫が引き戸の前に座っています。暗闇の中、戸に向かって座っているのです。
いざっている、という言葉はわかるでしょうか。
立たないで、座ったままお尻や膝をひきずって動く様子です。物音はその音だったようです。
思わず
「何やってるの!」と聞くと、
唸り声をあげて、
「…背中が…痛い…立てない…」と言うのです。
「え、背中のどのへんよ」と聞くと、
「…ぅう、背中も脇腹も…肩のあたりも痛い…ぁああ…」と、うめき声をあげます。
手を貸すべきか、と見ていると、夫はなんとか戸に捕まって立ち上がり、ゆっくりゆっくり階段を下りて、トイレに行きました。帰りも手すりにすがって、ゆっくり登ってきます。
こんなことは初めてで、わたしはビビッてしまいました。
そのあと布団に入ったものの、いびきが聞こえたと思ったら、うめき声。朝までその繰り返し。まるでホラーです。
わたしは胃が痛むと背中の方まで痛くなるので、これは背中ではなく、内臓から来る痛みかもしれないと思いました。
それでなくても、あの夫です。もしかすると、この暑さで心筋梗塞の前兆とか、最近咳が酷いから肺の痛みとか…。
朝になってわたしが
「体調が悪いなら仕事休みなよ」
と言ったものの、聞く耳もたず。
いつものように出勤しました。そうだと思いました。
今日は1日中、夫の職場から電話がかかって来るんじゃないかと気が気でありませんでした。
ああ、とうとう来るべきものが来た…。しかし電話は来ずじまい。
帰宅して、
「背中はどうなの」と聞くと、昨日玄関先で転んで背中を打った、今は大丈夫、などとほざくではありませんか。
はー?早く言ってよ!
でも、痛みにうめき声をあげる夫は、怖ろしい以外の何物でもありませんでした。
夫でなくても、人が痛がる様子は気持ちいいものではありませんよね。今日は完全に寝不足です。