
わたしが愛用している、ガバガバブラウスのボタンが取れそうになっているのに気がついたのは、朝服を着てからです。
しゃーない、職場でボタンを付け直すか、と思って、針に糸を通したものをティッシュにくるみ、スマホにはさんでバッグに入れました。
仕事のすきを見て、デスクで裁縫をする心積もりです。
クソ同僚たちは、暇なら暇でおしゃべり、仕事なら仕事でこっちを見てません。
ところが…。
デスクからティッシュにくるんだ針と糸を取り出したところ、針がついていません。糸だけ残っています。
しまった、ティッシュに刺しておくんだった、と思ったのも後の祭り。
どこで落としたのか。
ウチは、食品を扱っている職場ではありませんし、精密機器とかでもありません。針の1本くらい、問題にならないはずです。
しかし例の、賢い出来の良い清掃担当の女性がいます。
「こんなのが落ちていました」と届けられた日にゃ、無駄に大騒ぎするクソ同僚たちの姿が目に浮かびます。
「なんで針!?」「どういうこと?」「誰のもの!?」
って。
そこへ間抜けなわたしが、「ごめ~ん」と告白する度胸はないです。
わたしの頭の中には、大奥で縫い針を失くした騒動が浮かびます。
漫画有名ですね、よしながふみの大奥。太鼓の音に合わせて、畳に一列に並んで、探すシーンです。
というわけで、正直かなり動揺してしまいました。
自分の歩いたところを、何気なくかつ注意深く、探しながら歩いたのですが帰るまで見つかりませんでした。
これはもう、自業自得というものです。
帰ってから、バッグの中を出して逆さまに振ってみましたが、何も出ませんでした。
ところが…。PCの前にキラッと光るものが落ちてます!針です!ぉお!
どうも朝バッグに入れるとき、糸を通って落ちたらしいです。良かったー!神様ありがとう!
一人で朝から大騒ぎし、焦りまくって、疲れました。。