昨日の話しの続きになります。
今回、盗難対策として貴金属を実家に置かない、という点で家族一致を見たのですが、そのきっかけが他にもありました。
実家の母親が、長年趣味(?)で買い集めた貴金属類。
時々出して、見て楽しみ、手に取って楽しみ、また元の場所に戻す。そんな使い方をしていたようです。
身に着けておでかけする、はほとんどなく、ただ手元に置いて楽しんでました。
母親は80まで勤めていたため、自分のお小遣いは潤沢に持っていたのです。
ところが昨年末のこと。
もう危ないという親戚の見舞いに、母親が出向くシーンがありました。
間もなく、その親戚は亡くなったのですが、一連の葬儀が終わった後、これを引き取って欲しいとあちらの家族から渡されたものがありました(父親から聞きました)。
それは…。
お見舞いに行った時、母親が親戚にあげた宝飾品!
母曰く、最後にプレゼントのつもりだった。
若い頃すごくお世話になったし、せめてものお礼にと思って。
何で返してくるのよ、と不満タラタラでしたが、何でまた死にかけの人間にそんな物をあげたのか。
向こう様の家族だって、物の始末に困ったから返してきたのだと思います。数千円の菓子折りとは違います。
まさか他でもそんなことやってないだろうな、という父親の問いに、これが初めてではないということが発覚しました。
父親は呆れていましたが、時はすでに遅し。
それに、母親本人が納得してやったことです。騙されてやった話しではありません。
しかし、宝飾品を見舞いにバラまいてるなんて、他の親戚の手前まずいだろうという父親の結論で、今回の話しになりました。
ちなみにケチな性格の母親は、この年まで指輪一つ子供にくれたことはありません。
もしかすると、認知症が始まっているのかもしれません。
性格的に、気前良く人に物をあげる人ではありませんでしたから。
母親は今年88歳を迎えます。いよいよかもしれないです。