もう、永遠に来ないかと思われた金曜日。今日も無理やり起きて、無理やりやる気を出して、無理やり出勤しました。
…………(←思考中)(やっぱさっさと見切りをつけて、少しでも楽しく思える仕事に代わったほうがいいのかな…)。
などなど、60の山を前に、ついつい考えてしまいます。
通勤路の途中に、1つだけあるセブンイレブン。
わたしはほぼコンビニに入ったりしないので、どうかすると1年に1回くらいしか行かないのですが、そのセブンにずーーーと勤務されている、おばあちゃんがいらっしゃいます(どこかで書いたと思います)。
年齢は…髪は真っ白、小さくて、すこし背中も曲がっておられるような。
でも、凄いんです、この方。テキパキを絵に描いたような人なんです。
わたしが切手を買いに立ち寄った時、欲しい金額分の切手がなかったのです。
「じゃぁ組み合わせて、〇〇円分下さい…」という、わたしのあやふやなリクエストにも関わらず、さっと出してくれたことを覚えています。もしかしたら、オーナーさんとかだったりするのでしょうか。それとも、やはり長く勤務されている、ベテラン店員さんなのでしょうか。
コンビニって、いつも「アルバイト募集中」の張り紙を出している印象があります。
だったら、高齢者でもバイトくらい雇ってくれるんじゃ?
どうしても働くところがなかったら、コンビニ行けばいいじゃん!
レジはセルフになっても(この辺にはまったくありません)、品出しとか調理とかは、まだまだ人間サマの出番でしょう。
コンビニの時給は、安い(特に田舎は)と言います。
安いし、意外と仕事内容は多様だし、とても勤まらないよなぁ、と、思っていました。
が、最近「コンビニ人間」(村田紗耶香)という本を読んだのです。
↓芥川賞受賞作。面白かったです。
これを読んだきっかけは、最初のあたりで、自分の子供を彷彿とさせるシーンがあったから。
公園で小鳥が死んでいる
→主人公「お父さん、焼き鳥好きだから、焼いて食べよう!」
→お母さん「え…小鳥さん可哀そうだから、お墓を作りましょうね…」
時代が時代なら、死んだ小鳥は立派な食物。昔、上の子も、これとそっくりなことを言ったのです。
街路樹に群がる、大量のムクドリを見て、
上の子「ブリブリと太った旨そう鳥だな」
下の子「食べられない鳥かもしれないよ」
「なんで」「だって、誰も取ってないじゃん」
わたしだって時代が時代なら、「じゃ、捕まえて食べてみようか」と言ったかもしれません。
そんな出だしに惹かれて、読んでしまった「コンビニ人間」です。
ネタバレになるので、内容は控えますが、それでコンビニで働くというのも面白そうだな、と思ったのです。コンビニ業界、なかなか奥が深そうです。
実際は、複雑多岐に渡った支払いや、あの複雑怪奇な複合コピー機など、とてもとても理解出来そうにありません。バーコードリーダーを振り回すだけで、精一杯になりそうです。
でも、本当に働くところがなくなったら、そんなことは言ってられないです。何をしても、稼がなくては。年金だけでは、ぜったいやっていけませんからね。
同じ理由で、マックも無理そう。でも、1回くらい、やってみたいんですけどね(笑)。