1965年生まれの日記~離婚しようかやめとくか~

結婚して30年・・夫は発達障がいかもしれません

虐待(かもしれない)を目撃した話し①

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「児童虐待防止法」というのは、2000年に施行されたそうです。

時々、ニュースなどを見ると、ふと、思い出す出来事があります。まだ、わたしも若かったし、子供も小さかったころの話しです。

ある日、わたしはベランダで洗濯物を干していました。すると泣き声が聞こえてきます。

どこの子が泣いているのかと、前の道路に目をやると、3~4才くらいの男の子が、素足で泣きながら歩いているのです。夏とはいえ、その子は、シャツとパンツという下着姿です。家にいる分にはおかしくないですが、サンダルもなく、1人で外を歩いているのはさすがに変だと思いました。

慌てて下の子を背中におぶい、上の子の手を引いて、外に出ました。男の子はギャンギャン泣いています。近くで見ると、身に着けている下着が小汚い感じです。

どこから来たの?お名前は?と聞いても、らちがあきません。おうちはどこ?と聞くと、今度は指を差してあっち、と答えました。これは良かった、110番しないですむわ、と思いました。当時は、携帯電話がありませんでしたからね。子供3人も連れて、いったん家に戻るのは手間です。

おうちまで一緒に行こう、ママいるの?というと、今度は頷きます。これは、ママが台所仕事か風呂掃除をしている最中に、勝手に出てきてしまったんだなと思いました。

男の子のおうちは、集合住宅の1階でした。ピンポンを鳴らしても、反応がありません。しかし、間違いなくその子の家です。鍵のかかっていないドアをそっと開けると、彼はためらうことなく、「ママー!」と言いながら、奥に入っていきました。

カーテンでも引いているのか、中は薄暗いのです。とりあえず報告だけでもしておこうと、わたしも「ごめんくださーい、すいませーん」と、中に声をかけました。

部屋の入り口から、横になっている女の人の足が見えました。ふくらはぎから下の足です。わたしは、すっかりビビッてしまいました。ママは、具合が悪くて、横になっていたに違いありません。これでは自分は、ただの不法侵入です。もう、仰天して、モノも言わず飛び出しました。

帰ってから、(どうかしましたか)とか、(お子さんが外に一人でいましたよ)とか、(ドアに鍵をかけないと危ないですよ)とか、言うべきだったかなぁとあれこれ悩みました。

そして今度は、(ん?お布団じゃなかったような?)(まさか〇んでたりしないよな)などなど、混乱してきました。だけど、(警察に話したりしたら、自分が疑われちゃうじゃん)(いや、男の子と歩いているところなんて、絶対誰かに見られたでしょ)もう、頭がパニックになってきました。

この話しは、ここで終わりです。近所で〇体が見つかった話も聞きませんでした。あの男の子を、再び見ることもありませんでした。本当に、ただうっかり一人で外に出てしまったのかもしれません。でも、あの子の汚れた肌着。あれはやはり、ネグレクト(当時はそんな言葉は流通してませんでしたが)ではなかったかと、今でも思うのです。