1965年生まれの日記~離婚しようかやめとくか~

結婚して30年・・夫は発達障がいかもしれません

D君の話し~彼はその後どうしたのかな

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連休中は、昼夜逆転気味だった私です。昨夜はなかなか寝つけず、3~6時まで仮死状態、そのまま出勤しました。

眠れないと、昔のあれこれを思い出します。年寄くさいですが、ちょっとしたことでも鮮明によみがえります(まさに年寄りw)。

子供が小学生の頃の話しです。下の子の仲良しだった同級生に、D君という小柄で大人しい子がいました。

この子はよく遊びにやってくる子でした。2人の様子を見ていると、まぁ男の子2人でゲームをやっているだけですから、なにがいいのかさっぱりわかりません。ただ、会話も穏やかで、お互い会話のキャッチボールが、やさしくやり取りされているのがわかりました。

下の子が下校してくる前から、D君は家の前に立っています。

ピンポン鳴らしてくれればいいのに、まだ帰って来ていないのがわかっているようで、玄関の外に立っているのです。そして、下の子が帰ってくれば、外にあるブロック塀に腰を降ろして、2人でゲームを始めます。

下の子は、家に夫がいるときは、友達を家に入れませんでした。気持ちはわかります。わたしだって、友人やママ友を家に招くことはありませんでした。

いくら多様な生き方が認められる世になったとはいえ、平日に、お父さんが家にいて何もしないでいるのは、至っておかしいことです。こどももそれを感じ取っていたからこその行動だったのでしょう。

日曜日もD君はやってきました。午後になり、お昼を食べてからもう1回遊べば?と声をかけると、家に入れないからここで待っているというのです。

わたしが、家の鍵忘れちゃったの?お母さんは?と聞くと、お母さんは日曜日は仕事だと言います。そして、家にはお兄ちゃんの友達が大勢来ていて、家に帰ってもいるところがないと話すのです。

そう聞いては、いかんともしがたいものです。下の子と一緒に昼ご飯を食べさせたこともありました。買い物ついでに、マックを買ってきたこともあります。2、3回そんなことがあった後、それなりにD君も居心地が悪かったのか、誘っても遠慮してしまうようになりました。

その後、自治会役員の仕事で、D君のお母さんにばったり会いました。細身の質素な感じの大人しい印象の方でした。お昼ご飯の話は、伝わっていたようで、丁寧なお礼の挨拶を頂戴しました。大した物を食べさせたわけでもないのに、帰り際にちょっとしたものを頂いたように記憶しています。

そして、やはりというかなんというか、お母さんはやはりお1人でD君と年の離れたお兄ちゃんを育てていました。お兄ちゃんとD君のお父さんは違うようで、経緯は聞きませんでしたが、お兄ちゃんがD君に辛くあたるようでした。お母さんは、その心配もさることながら、お兄ちゃんが不良グループと交流していることに頭を痛めているようでした。仕事をして帰宅すると、家の中にタバコの臭いがする、とおっしゃっていました。

その後、中学生になると、下の子はばったりD君と遊ばなくなりました。

もうあんまり遊ばなくなっちゃったの?と聞くと、下の子は驚くようなことを言いました。

「あいつんち、不良のたまり場所になってて、近寄らないほうがいいってみんな言うんだよ。先生も。」

「それにさ、D君ちパソコンないからさ、全然話しが合わなくて。面白くないんだよね。」

そのころ、下の子は勉強にもPCにも半端ない熱量でした。確かにD君のことなど、気にかける余裕はなかったと思います。

その後、D君がどうしたのかは子供に聞いてもわかりませんでした。でもわたしは、彼のさみしそうな笑顔を忘れられないでいます。お母さん思いだったD君。かれはまだ、あそこの住んでいるのかな・・。