仕事始めでした。ええ、行ってきましたよ(涙)。行かなかったら、食っていけませんからね。
ママ友の1人に、非常なお金持ちがいます。自営業の人です。ただの羨みですが、自営業いいなーと内心思っています。
別に、セコムのシールが、耳なし芳一のお札のごとく建物中に貼られた、大きなお屋敷に住んでいるわけではありません。ご主人が、会社の社長とか役員だとかでもありません。
見た目は、超一流の庶民?なのに、すごくお金持ちなのをわたしは知っています。彼女は、気軽に、自己開示してくれるからです。
そして、彼女の娘さんも、昨年結婚されました。財産分与という、オモオモしいものがあったようです。
金銭のみではなく、土地や株、自家用車、そういったものです。可愛い娘に、姓が変わって、他所の土地へ嫁に行く娘に、できるだけのことをしてやりたいの、と彼女は言っていました。
超下流イッパン庶民のわたしも、思いは同じです。
でも、あちら様のように、ネズミーランドホテルで挙式したような家と、わけが違います。子供の望み通りとはいえ、こちらは式どころか、入籍しただけです。
ひと昔前だったら、とてもとても良しとは出来なかったでしょう。コロナのため、とも言える良い理由があったためです。
私自身の結婚とは、時代も移り世も変わり、お相手もそれで良しとなれば、こちらとしても何も意見はありません。
でも、わたしとて、結婚のお祝いを送りたいと思いました。物ではありません(それでも、大きいブーケを送りました。どこからも到来物がないのは、あまりにも寂しいと思ったからです)。
上の子が、しっかり貯金していたのは知っていました。けれど、この先の結婚生活で、おそらくなくなってしまうでしょう。いつの間にか、目減りしてしまうでしょう。自分の貯金って、そういうものです。
だから、もしものために。へそくり的な隠し財産として。最後の最後になるまで持っておくように。必ず、自分のために使うように。家計のために、使わないように。
そう言い渡して、結婚のお祝いとして100万円を送りました。
人によっては、はした金でしょうか。これは、学費の残りなのです。大学を留年するかもしれない分の予備として、とってあったものです。
自分の老後の資金に回してしまおうか、とも考えました。
でも、これが、親がしてやれる最後のはなむけです。この先は、もう何もしてやれません。自分らが、子供に迷惑をかけないようにするだけで、精一杯の生活が待っています。
生まれたときに作った、通帳。これを、ようやく手放す時が来ました。その通帳と印鑑を、子供に送りました。
人から子供に、とお金をもらったら、たとえ1000円でも、2000円でも、必ず通帳に入れてきました。長い長いつきあいの通帳でした。これでようやく、名義本人の手元に還りました。