夫の実家の話しです。昔は恒例行事だった、田舎のお盆。
必ずお墓参り、お迎え、送りをしていました。
わたしの実家は、新興住宅地のど真ん中です。父親も転勤族の公務員。典型的な、核家族でした。田舎の行事には、何一つ縁のない生活です。お盆といったら、家族旅行の代名詞でした。
結婚してから初めて、このようなお盆の行事なんて知りました。
当時は、わたしは長男の嫁として、死ぬまで一生これを背負って生きていくのか、と絶望(というのは大袈裟としても)したものです。
人生、どこで何が起こるのか、本当にわからないものです。軽く絶望気味だった、帰省や盆送りなどは、ものの10年で幕を閉じました。帰省しなくなり、義父母が亡くなり、夫の実家は無人になりました。
今年も、夫も兄弟もお墓参りをしていないです。多分、ご近所の方が、ついでにお花を手向けてくれたりはしているかもしれません。誰もお参りに来ないお墓に、そんな風に、お花を少しづつ分けるようにと義母に言われたことを、思い出します。だから、お墓に持っていくお花は、多めに用意するようにと。
↓前も似たようなことをw。
夫の実家の墓参り~全然行っていません - 1965年生まれの日記~離婚しようかやめとくか~
田舎ならではなんでしょうか。それとも、どこもそうなんでしょうか。確かに、全部のお墓に、お供えやお花が手向けられているわけではありません。いずれ子や孫も、結婚したり遠くの土地に行ったり、お墓参りなんて自分の義務とは思わないでしょう。そしていずれ、誰も訪れない無縁墓のようになってしまうのでしょう。
なんとなく、それはそれで寂しいような。でも自分の番が来たら、こんなことしてもらわなくてもいいな、とか思ったり。年を取ると、考え方や見方も変わってくるものなのかもしれません。
義父母も、盆でこの世に戻ってきたものの、目印は供えられてないし、自分の墓所にも何も置いてないし、面くらっているかもしれません。慌ててUターンして、向こうの世界に戻っていったでしょう。
うちの子供も、お盆といえば小さいころ田舎に遊びに行くこと、という程度の認識しか持っていません。
この夏も、もちろん子供は帰省などしていません。わたし自身も、帰ってくるものと思っていません。わたし自身も、お盆に帰省する習慣のない家庭で育ったからです。
地域によって、こういう風習・文化は差が大きいと思いますが・・。なんとなく胸が痛むのも事実です。夫が自分で、自分の実家の墓を心配すればいいだけのことなんですけどね。