わたしが時々、思い出したように昔のママ友さんの話しなどを書くのは、SNSなどで現状を知った人が教えてくれたり、または子供から聞いたりするのがきっかけになっています。
昔は、スマホやLineもありませんでした。しかし、最近になって、思わぬところから消息を聞くことがあります。
子供が小学生のころの同級生で、仲良くしてもらっていたママさんの話しです。
この方は、お子さんをサッカー留学に行かせたり、子供を名門私立に通わせたり、おウチもデカく、一目で裕福なご家庭なんだな、と分かる方でした。
土地柄田舎なので、学校の授業参観とかスーパーで会ったりする分には、いつもざっくばらんな身なりでした。人柄も、気さくな人でした。見かければ、必ず何かしらの挨拶をかけてくれる人でした。でも、家の前を通ると外車が2台あったりする、ひょえ~なおウチでした。
当時、ご自分の親をこちらに呼び寄せ、同居するので建て増ししているの、と話していました。あんなに大きい屋敷なのに!と、その場で聞いていた人は100%思ったに違いありません。きっと、掃除や庭の手入れとか外注しているんだろーなー、本物の金持ちってこういう家事をやったりしないもんな、いーなー、と内心思いました。
ところが、数年経過して、小学校卒業間近の頃です。そこのお子さんが、急に転校したというのです。
急も急、先生が朝に話して、クラスの全員がええーとなったらしいのです。おウチも、引っ越しされた気配はありません。
他のママ友さんが話してくれたのは、同居のために引っ越してこられた親と、夫さんの仲が上手くいかず、数年ゴタゴタしていたらしいです。親御さんは実家を売却してこられたのに、結局賃貸マンションに移ってしまい、金銭面でも大変に揉めたというのです。
そして実は、ママさんと夫さんも、うまくいってなかったらしいのです。子供の教育の面で、意見の相違があったとのこと。難しいですよね。子供の夢を応援したくても、どこまで金をかけるか、という問題です。わたしには想像もつきませんが、サッカー留学など莫大な費用がかかるのではないでしょうか。私立にしたって、ここから通えなければ、学校の敷設の寮とかに入るしかありません。お金の使いどころは、金銭感覚が同じでないと、夫婦間でも難しいところです。教育費、底なし沼です。
ママさんは、学校に手紙を出しただけで、手元に残っていた娘と一緒に、荷物一つで家を出たらしいです。
その娘さんのSNSが、何年も経ってからお友達の知るところとなり、うちの子供の耳に入りました。当時家を出て後、池袋のアパートに引っ越したそうです。確かに、東京出身と聞いたことがあります。でも、ご実家はもうなくなってしまって、親元のところには行かなかったようです。
その後の母娘の消息を尋ねると、「・・・知ってるけど、言わないでおく」と子供に言われてしまいました。つまり、察しろということなんでしょうが・・。結婚は、幸福にも不幸福にもなれる博打だなぁと、しみじみ思ってしまいます・・。