銀行のATMって、土日は手数料がかかります。
平日だと、18時から有料になります。コンビニは便利ですが、わたしも子供も、コンビニで現金を引き出すことはありません。手数料が高いので、敬遠しているというわけです。子供も同じ意見だったので、ちょっとおかしかったです。親の価値観って、こんなところまで影響するんですね。
とにかく、何が何でも、無料で自分の稼ぎをゲットしなければなりません。
給与が振り込まれると、金を降ろしに行くわけです。時には、待ちに待った給料日でもあります。
しかし、勤務先から18時までに行けるATMは1か所だけ。しかも、けっこうギリギリです。行く途中、信号が全部赤だったら、やめとこうかなってなります。
給与振り込み日当日。
やはり当日は混み具合がヤバいので(田舎だから)、2,3日ずらして行きます。ところが、同じ考えの人も他にいるようで、まさかのいつも同じ人間と遭遇するようになってしまったのです。
駐車場に車をいれると、17時55分です。
すぐさま車から飛び出し、ATMめがけて全力(のつもり)で走り出します。駐車場からATMコーナーまで、100メートル以上離れているのです。
ATMは、1個のみ。ド田舎の銀行の出張所ですので、仕方ないのです。
ここで、左方向から、わたしと同年代と思われるオババが登場です。短い足を、懸命によちよち動かして走ってきます。
お互いの姿が視界に入ったとたん、焦りの冷汗が出てきます。大体、先着お1人様で、18時になってしまうからです。もし、相手が2件の出し入れをしたら、完全にアウトです。
そういうわけで、コロナが流行る前は、毎月胃が痛くなる思いでした。
どうしても、給料日当日に引き出さなければならない時は、30分ほど早退することもありました。たかが100円されど100円です(今は100円じゃすまないけど)。
この攻防戦、何年くらい続いたでしょうか・・。もう記憶にありませんが、コロナが始まったとたん、この習慣はなくなりました。
そして、今は現金を降ろすことは、ほぼほぼありません。あれだけ怖かった、クレジットカードとコード決済で、全部済むようになったためです。
現金が必要なときは、手数料のかからないゆうちょ銀行の口座から出しますので、銀行にはほとんど行かなくなりました。
先日、そこのATMの近くを通った時、銀行専有のATMではなく、色々な金融機関から降ろせるやつに変わっていました。どこもそうなのでしょうね、出張所も建物だけ残して、閉店していました。
あのオババさんが、ちょっと懐かしいです。お互い小太りの身体をせいいっぱい動かして、毎月ピンポンダッシュかという勢いでした。あちらの方は、どんなふうに、わたしを見ていたんでしょうかね・・。