昨日、買い物ついでに桜を見に行きました。
子供と毎年見た桜です。時にはおにぎりを、時にはおやつを持って、よちよち歩きの頃から、毎年見に来てました。
全国、桜の名所と言われるところはたくさんありますが、結局は自分のいる土地の桜を愛でるのが一番いいんじゃないかと思います。
実家近くには、人が大勢来るような有名な桜があります。
自分が子供の頃は行ったけど、上の子が生まれた時も行ったけど、その後は行かなくなりました。
今、わたしが見に行くのは町内の桜。
子供たちが小さい頃、毎年一緒に見た桜。
ここの土地は元々まったく縁のない土地で、結婚を機にたまたまやってきて、そこから30数年経ちました。
ここで子供を産んで、ここで育てて、子供はもういなくなってしまったけど、わたしの思い出はこの土地に残りました。
実家よりも長く住んだこの土地。もうここが、わたしの故郷と言ってもいいのかもしれないです。
子供たちは、今頃どこの桜を眺めているのやら。それぞれのパートナーと、それぞれの住む土地の桜を眺めていることでしょう。
子供たちも、いずれその土地が、自分の故郷になっていくのでしょう。
2人とも、これまでまったく縁のない土地に行ってしまいましたが、そこに根を張って生活するうち、だんだん自分の故郷になっていくのでしょうね。わたしのように…。
でも、わたしはこの先も、ずっとここに住むわけではありません。
この家は賃貸だし、する仕事がなくなれば、夫は自分の実家に戻るつもりでいます。
わたしにしても、ここから離れたくない、というほどの強い気持ちもないです(でも夫の実家には行かないつもり)。
子供のころ、転勤する親の元で育ったわたしは、そこまで土地に執着する気持ちはないです。
でも、年を取るとやっぱり違うのかな。
能登の地震のニュースを見ていて、ふとそう思いました。みな、ふるさとに帰りたがっていました。お年寄りは皆寂しいものです、と言ってました。確かにそうかもしれないです。
ここまでの人生、あっという間だったな…。この先、自分はどうなっていくのかな。
還暦間近になると、なんとなく、ここまで来た道を振り返りたくなります。
なんてね、まだ先が残っていますね。
自分の最後まで、年金支給はもつのでしょうか。破綻したら、マジで困ります。
そうしたら、日本の高齢者はどうなっていくんでしょう。本当に「PLAN75」の世界がやってくるのかもしれないです。