我が家は、夫がド田舎の本家の長男です。
本人もその自意識が高く、地元ではない土地に家を購入するという発想がありませんでした。
まぁ、実際蓋を開けてみればそれどころではなかったわけもあります。
【それどころではなかった理由】
①夫の失職、からの無職期間を経て、夫はバイト人生に突入
②わたしの本格的就職、からの家事にさける時間がなくなる
③夫が、まったく家事が出来なかったこと。
料理くらいは出来るものの、掃除や片付け、家のメンテナンス方面を司る脳の機能が、一部お釈迦になっていると思われる。
「やらない」のではなく、「出来ない」のです。
ゴミ屋敷を形成することは、大得意の夫です。
そういうわけで、全部の負担がわたしにのしかかってきたのです。ちょっとした日々のメンテナンスなんて、たくさんありますよね。
電気の球が切れるくらいはいいけど、網戸がやぶれた、雨戸が開かなくなった、畳が痛んできた、カーペットの取り換え、エアコンの掃除、換気扇の掃除、床のワックス、窓の拭き掃除、ベランダの清掃、トイレや風呂の水漏れなんてのもありました。
他にも、窓の鍵が壊れた、電気のスイッチが壊れた、玄関の郵便受けが壊れた。ザっと上げただけで、こんなにもあります。
これらはすべて、ここまでの結婚生活で経験したものです。
わたしは、ドライバーを使ったり、ねじを回したりといったことが苦手で不得意で、できるならやりたくないタイプの人間です。
しかしです、この家は賃貸なのです。
【賃貸住宅のいいところ】
①上記のいくつかは、不動屋さんに連絡して→大家さんに連絡が行って→出入りの工務店の人が来てくれて→無料で修理してくれる、という過程を経ることで解決しました。
これは、もちろん家のメンテナンスが家賃に含まれているという話しではあるのですが、夫が何もしないので、かなり助かっています。
②メンテナンスや修理、故障などでどうしたらよいか分からないときも、家のことを相談という形で連絡します。
ホームセンターで売ってますよ、とか、ネットで購入して自分で取り付けが出来ないようなら伺いますよ、などと教えてもらえます。
なにしろ、相談できる人間がいないも同然なのでとても助かっています。
これが持ち家だったとしたら、わたし1人では手が回らなかったと思います(お金も)。
大家さんや不動屋さんの当たりはずれもあるのかもしれませんが、これは賃貸住宅のメリットではないでしょうか。
これから、増々身体が効かなくなっていくわけですし、住んでいる以上、こういった問題は避けて通れません。
③その時々の状況で、住居を移せる。
実際、家族皆が(私以外)電車通学通勤するようになった時点で、駅まで徒歩10分のところに引っ越しました。
子供が家にいたころは、夫がやらない分便利にこきつかっていたのですが、しかし、いつまでも子供に頼ろうなんて考えている人は、昨今いないと思います。
子供には子供の人生を歩んで行って欲しいですし、わたしは口が裂けても近くに住んでなどと言わないつもりです。自立して暮らしていけるように、自ら問題を解決する姿勢を維持していかなければと思います。