うちの子供たちは、大人になった今でも仲が良いようです。という裏付けは、わたしの知らないところでやり取りしているようで、時々わたしの知らない情報が上の子からもたらされるからです。
男女の兄弟なんて、それぞれ結婚して配偶者を得たら、また関係が変わってしまうのかと思います。そこは、人それぞれでしょうが、いつまでもこのまま、仲良し兄弟でいてくれればと思います。
思えば小さいころから、下の子の写真は、常に目線が上の子に向いていました。わたしの仕事は、夜いなかったり、夕飯時にいなかったり、学校の長期休みにいなかったりでした。なので、子供たちだけで過ごすことも多かったのです。
上の子は、小さいころからしっかり者です。わたしが何も言わなくても、学校から帰れば洗濯物を取り込んで畳み、戸締りをして、わたしが用意した食事を温め、下の子のお皿を並べて、2人で一緒に食べました。夫が帰ってくるのは、その後でしたので、さっぱり役立たずです。下の子は、上の子の指示に素直に従って、あれこれお手伝いをするのが習慣でした。
今となってみれば、下の子は料理が好きで、上の子は家事はきちんとこなさないと気が済まないものの、料理の方はさっぱりです。おかしなものです。
一度、いつもよりだいぶ早く帰宅した時のことです。この頃、15~20時ころまで、塾のバイトに行っていました。
玄関に立つと、奥の子供部屋で、2人が言い争っています。え、めずらしく兄弟けんかしてる??聞き耳を立てると、子供あるある永遠のお題(笑)、『お母さんは、自分たちのどちらが可愛いか』がけんかの争点になっているようです。
「絶対ボクの方が可愛いにきまってるじゃん。小さい子のほうが、親は可愛いんだから!」
と、下の子が言ってます。どこから聞いてきた話しなんでしょうか(笑)。知ったようなことを、いっちょ前に言うな~と感心した次の瞬間、吹き出しました。
「なに言ってんの、あたしに決まってるよ!だって、(下の子)より、成績悪いもん!馬鹿な子ほど、親は可愛いって言うじゃん!だから、あたしの勝ちだもん!」
これまた、どこで聞きかじってきた話しなんでしょうか(笑)。お互いが、よく意味の分からないワードを出してきて、口論しているその光景が今でも忘れられません。
確かに、小学生の終わりころには、上の子の高校受験の問題集などを1人で解いていた下の子です。学校でも大人しくて目立たない子でしたが、それを傍目で見ていたわたしは、がぜん焦り始めました。そういう上の子も、成績は良かったのです。そして、2人分の大学の授業料を計算してみて、びっくり。
今となっては、もう遠くに過ぎ去った懐かしい思い出ですね。こんな風に昔を懐かしんでいても、自分がなにもかも忘れてしまう日が、いつか来るんでしょうかね・・。