昨日の土曜日です。午後から雨も上がり、少し窓を開けていました。
外から、子供の遊ぶスケボーの音が、ガラガラと元気よく聞こえます。
田舎の住宅地の道路です。車の姿が見えてから、道路の端に避けても、十分間に合います。
ところが、そのガラガラ音が、どんどん大きくなるのです。
ガラガラ、ガラガラ、ガラガラ!ガラガラガラ!!ガラガラガラガラガッ!!!
なんだか、もの凄いスピードです。
と、思ったら、玄関の鍵が回る音が聞こえました。夫が帰宅したのかと振りかえると、そこに立っていたのは、まさかの下の子。
ガラガラいっていたのは、彼のスーツケースを引きずる音だったのです。
しかも、駅から猛スピードで走ってきた様子です。スーツケースを引いて、走る人なんているんですね(うちの子)。
は?って、なりました。下の子が東京まで、時々出張に来るのは知っています。
でも、そのたびに、家に寄ることなんてありません。最近は、いちいち知らせてくることもありません。
その先週。子供から、「以前、家に送った本を探してほしい」と言われました。卒業するときに、大量に家に送りつけてきた段ボール箱は、未開封のまま放置しています。
何という本か尋ねると、題名は覚えていない、表紙の色は覚えてる、内容はこんな感じ、と、実にふゎっとしたものです。
そしたら、その必要な本は、英語で書かれた本なのです。内容なんて読めないし、題名すらも読めません。
そこで、スマホから画像を送ってみましたが、「う~~~ん」。
よし、インスタライブだ!と中継(?)してみましたが、「ないな~~~」。
大体平日の夜に、激烈疲労満載の身体で、それ以上は無理です。自分で探しに来い、と無常に告げ、そこで終わりました。
そしたら、まさかのこの展開です。
来るなり、自分の部屋に飛び込んで、片っ端から本を漁りだしました。ひぇー、この後、片付けまでやってってくれるんでしょうね。
時は夕方。とりあえず、急いでご飯の支度です。少し食べない?と言うと、予想通り、時間がないからこのまま帰ると言います。
そこで、昔の弁当箱を出してきて、おかずを詰め、持たせました。
その弁当箱、お高かったし、確か高校3年の秋ごろに買ったので、あまり使わなかったのです。何となく名残惜しくて、思い出に取ってあったのです。未練がましいですね。
夜遅くになってから、帰ってから家で食べた、美味しかった、とLineが来ました。
その弁当箱、もう捨ててもいいよ、というと、自分で使う、と言います。保温の弁当箱って、高いよ、もったいないよ。今は、タッパーで弁当を持って行ってるから、これ使います、とのことでした。
社食もあるのに、マメだなぁーと感心です。思い出の弁当箱、これで成仏できました。わたしも嬉しかったです。