朝から雨。丸1日続けば、気分もウツウツとします。
夫は、自分ではまったく自覚がないと思いますが、わたしから見たら、間違いなく発達障がいの兆候があります。
大人の発達障がい(ASD)の特性の1つに、「こだわりが強い」「変化を嫌う」という、【同一性の保持】というものがあります。
夫が、仕事を辞めてきて、家に引きこもっていたころの話しです。
当時子供2人は、まだ小学生。
低学年のあたりまでは、水泳、ピアノ、英語といくつか習い事をさせていました。でも、もうこのころは収入の悪化で、いっさい辞めていました。
そのため、帰宅後は、よく家事を手伝ってくれました。
2人とも、なぜか聞き分けが良い子供でしたので、進んで家事を引き受けてくれました。思い返せば、やりたくない!と、拒否されたことがありません。
当時、わたしは仕事をかけ持ちしていて、毎日くたくた。お風呂に入りながら、湯船でコックリコックリと舟を漕くことも、多かったです。
そんなある日。入浴していると、バンっと、浴室のドアが突然開きました。
夫です。何事かと思えば、自分がタバコを吸いに外に出た隙に、テレビのチャンネルを子供に変えられた、と訴えてきたのです。
「?録画すれば?」と、わたしは言いました。ポケモンだったか何か、アニメの映画で、その日2人とも楽しみにしていたのを、わたしは知っていました。
別にそう聞かされなくても、子供の会話が耳に入れば、自然とわかりそうなものです。
ところが、夫は納得いきません。「俺の方が先に見ていたんだ!」「子供の方が、録画しておけば良かったんだ!」「何で途中から、テレビを横取りされなきゃいけないんだ!!」
酔っていることもあり、顔を真っ赤にして、わたしに言います。つまり、自分の言い分が、正しいのだと言っているのです。
呆れました。わたしに言いつけに来て、どうしようというのでしょうか。もう、心底この人を軽蔑しました。
仕事もしないで、昼間からパチンコに通っているお前が、どの口で言うのか。子供2人は、欠席も病気もせず、毎日学校に通っている。成績も良いし、家事も手伝ってくれている。その子供が楽しみにしている番組くらい、どうして快く譲ってやれないのか。
以降も同じようなことを、繰り返しました。わたしは、どうにも理解しがたくて、結局「わたしに、どうして欲しいの?」と言うことしかできませんでした。
毎日遅くまで、だらだら飲んで、テレビを見るのが、ルーティンの夫です。今でも、同じ毎日です。それを乱されるのが、心底苦痛だったのでしょう。
この、謎のルーティンを厳守する、というのが、発達障がいからくるものとは、当時は知りませんでした。
ただただ、情けなくて情けなくて、涙がこぼれました。
もう昔のこととはいえ、何かの拍子に、こうした記憶がフラッシュバックします。
特に、雨降りの日は嫌ですね。。。