この苦痛な労役の日々が終わったら、自分の趣味や海外旅行を楽しみ、孫の成長を喜び、あの世に還る日をゆったりと待とう…。
そんな老後を、夢見ていたこともありました。それは夢のまた夢と消えました。
「夫と一緒に」という言葉は、多分結婚後10年もしないうちに、消滅したと思います。
出産前は、2人でそれなりに楽しく旅行したことも多かったのですが…。
夫に見切りをつけてからは、別にいいさ、将来1人で行こう、と思っていました。
自分の稼ぎで行って、何が悪い?わたしは、酒もたばこもやらないし、勝手にさせてもらいます、と思っていました。
独身の頃の海外旅行は、ほとんどが単身旅行。大昔とはいえ、1人旅行は慣れてもいます。
上の子が就職してから結婚するまで、だいぶ経済的に家計を助けてもらいました(申し訳なかったと思っています)。
そのおかげで、近場の中国とか、台湾とか、また中国とか(笑)、何回か海外に行くことが出来ました。それはそれは、楽しい旅行でした。
上海ディズニーに行った時は、下の子も現地集合で来ました。その折り、中国の物価がすごく上がっていることに驚きました。
USJはディズニーランドより、値段が高いという印象がありますが、そのUSJよりもずっと高い上海ディズニーランド。
入場料、飲食、お土産…日本での価格では買えませんでした。今は当時よりも値上げしているそうです(コロナ前の2018年頃に、飛行機とホテルとチケットだけ取って行きました)。
日本がバブル期のころ、中国の物価の安さに乗じて豪遊したものですが、今は真逆。日本の物価の安さに驚くインバウンドが、コンビニで安い!と声を上げているのを、先日耳にしたばかりです。
今や海外の物価は、目を回すばかり。
特に欧米は凄い物価です。朝のカフェで、オープンサンドと珈琲で3400円、なんて見ると(YouTubeなどで)、日本がいかに安いのかと思わされます。
その日本で暮らしているのに、このザマです。この先、海外なんて行ける気がしません。
それでなくても、お金を使うことなど考えられません。以前の楽しかった旅行は、子供の出費によって実現していたのです。わたしは、自腹を切っていませんでした。
1980年代の成田空港の出国手続き、という動画をYouTubeで見たのですが、ああ!そうそう!こうだった!と、1人で大興奮(昔話を始めたら始めたら年寄りの証拠w)。
駅の改札やゲートの入り口で、検問があり(これはつい最近までありましたよ)、空港施設使用料のチケットを購入し(有人窓口のちに自販機)、チケットの発券、手荷物検査、最悪なのは出国審査。
ついちょっと前まで…。今は本当に便利になりました(年寄りの口癖w)。
でも、再び、海の向こうに行ける気がしないです。ギリギリ何とかなりそうなところで、台湾や東南アジアかな。でも、暑い国は苦手です。部屋にカブトムシがいる、と思ったら、Gだった、という衝撃が今でも忘れられません(台湾でありました)。