わたしが物持ちが良いのは、以前書きました。
↓自慢にゃならんな。金がないだけ。
物を長くつかうことも節約 - 1965年生まれの日記~離婚しようかやめとくか~
わたしだけではなく、子供らも同じです。使えるうちは、壊れるまで使います。
壊れる前に買っても、いずれ壊れるんだから、減価償却を考えれば長く使った方がお得だと思っています。
ちなみに、「新しいのが欲しいから、買う」てのは、卒業済みですw。
子供たちが中学生、高校生だった頃は、お小遣いも最低限しか与えてやれませんでした。部活動費用もかかりましたし、電車、バスなどの交通費もかかりました。勉強の忙しい学校でしたので、アルバイトも出来ませんでした。周囲の生徒がアルバイトなどしないで勉強している中で、わたしも無理に勧めることは出来ませんでした。
誕生日のプレゼントといっても、わたしが買うのは、学校で使う物やスニーカーなどの生活品。ちょうど、高校の授業料無料化が始まった時でしたが、食料品以外はかなり切り詰めていた時期でした。
上の子がおしゃれを気にするような年頃になり、ヘアアイロンを欲しがっていました。ドライヤーこそあれ、やはり女の子の必需品です。確か、誕生日のプレゼント、という名目で買ってやったのです。
そこから、すでに15年経ちますが、いまだに現役です。わたしよりずっと良い給料を稼ぐようになった子供に、いい加減新しいのを買うよう勧めるのですが、まぁまだ使えるからいいよ、と言います。
毎日毎朝使いますし、旅行にも欠かさず持っていきますので、もう見た目ボロボロです。服やバッグ、靴なども、必要性が出てきて初めて買うといった感じです。
下の子も、そんな感じなのです。お友達と映画を見に行った時、学生証を忘れたのだそうです。学割料金と、一般料金の差は大きいです。そこで下の子は、他の友達が映画を見終わるまで、外で1人待っていたのだそうです。わたしだったら、せっかくここまで来たのだし、友達も一緒だし、と普通に一般料金を払ってしまったと思います。
でも、わたしは、子供がこういう金銭感覚の持ち主に育ってくれたことを嬉しく思っています。
子供がいつまでも独立しないで、実家で生活しているのもどうか、という意見もあります。しかし上の子のおかげで、下の子の大学生活後半は、だいぶ助けられたのも事実です。わたしは援助して欲しいなどとは、一切口に出していません。上の子も何も言いません。でも、内心分かっていて、ここにいてくれているのかな、とも感じています。
将来、限られた収入でやり繰りし、貯蓄し、正常な借金、ローンを組んだりできるような、正しい金銭感覚を身に着ける方法は、学校では教えてくれません。定職につかない、収入全部をお小遣い感覚で使ってしまう、いつまでも実家暮らし、では確かにそういう危険性もあります。
でも、わたしがヒーヒー言ってやりくりしていた姿が、良い方向性を示したのかもしれない、とちょっと嬉しく感じたりもしています。