この話しは、関西の人にとっては別に珍しくもなんともないことなんでしょうか。
京都でエスカレーターに乗った時、並ぶ列が、右左入り混じっていることに気づきました。
関西の友人に聞けば、
「あれね~、とにかく前の人の後ろに立てばいいんだよ」
とのこと。えっ、そうなの?いやー、この年まで知らなかったです。
そもそもわたしが若い頃は、そんな習慣はなかったと思います。いったいいつからこうなったんでしょうか。
エスカレーター、日本ではあまり事故の話しは聞きませんが、1度だけ怖い思いをしたことがあります。
成田空港でのこと。
エスカレーターにはカートを乗せられないように、出る箇所に鉄のポールが立っていました。
ところが、2Fからエスカレーターに乗って1Fに降りようとした時です。
出口にポールが立っているのに、前にいる大柄な外国人は、空港備え付けのカートを持ってエスカレーターに乗っていたのです。
出られないと途中で気づいた外国人は、「ΨΨΨΨΨΨ×△〇*!!!!」と言いながら(英語じゃありませんでした)、カートを上に引き上げようと踏ん張りました。
それを後ろから見て仰天した、わたしと上の子です。成田空港へは、下の子の見送りに来ていたのです。
そしてついに、カートが出口のポールに激突。
外国人は後ろに尻もちをついてひっくり返ってしまい、何とかしようともがいています。そしてその光景は、どんどんわたしたちに迫ってきます。
2人で「キャーーーーー!」と叫びながら、エスカレーターを逆走しました。わたしたちの後ろの人も顔色を変えて、また逆走。そのまた後ろの人もです。
保安検査場近くの、上の商業施設がある階からの短いエスカレーターでした。
皆でギャーギャー言うその悲鳴を聞きつけ、警備員の方が数名駆けつけてくれたので、助かったのです。
もしかして、空港ではよくあることなのでしょうか。
落ち着いた動作で、エスカレーターを停止させ、先頭の外国人を助け起こしてくれました。
どうなることかと、肝を冷やしました。外国人のブーデーなおじさんと警備の人がカートをガタガタしているのを横目に、わたしたちとその他数名は、歩いて横からすり抜けました。
あの時は、本当に驚きました。エスカレーター事故ってこういうことをいうんだ、と初めて実感しました。
1タミだったか、2タミだったか、もう覚えていませんが、あのエスカレーターはままの状態なのかな。入り口の方にもポールがあれば、あんなことにはならなかったと思います。