今日は雨、という予報が出ていました。…どうしよう、休む?
しかし、出勤時は雨は落ちてこない様子です。帰り道、雨で濡れちゃっても、どうせ帰るだけだし。腹をくくって、行きました。
天候不良のようなのでお休みします、と言えば、ああそうですか、と答えが返ってきたと思います。
意地を張るわけではないのですが、やはりここは台風でもない限り、出勤するのが筋ってものだろう、と判断しました。
降りたバス停から、1人トボトボ歩いていきます。
集落の細い道を歩き、雑木林の脇を歩き、視界が開けてきたところで、ボボいわが社が見えてきます。
こんな時間に、この道を歩いている人なんてほぼ皆無。この道の先に、何かがあるわけじゃないからです。宅配業者の車は通りますが、歩行者なんて全然いません。
会社の玄関の前の植え込みの近くに、男性が立っているのを見つけました。
え、誰だろう…。見慣れない人です。植え込みのところで、タバコを吸いながら電話しているようです。
あちらもわたしに気がつきました。
頭の上に、クエスチョンマークが浮かんでいるのがわかりました。チラチラ、こちらを見ています。
誰?あのおばさん…。え、こっちに歩いてくるよ…。えええ、まだこっちに来るの。どこに行くんだろう?
というような吹き出しが、表情から読み取れます。わたしだって、同様です。
お客さんでもなさそうだし、ひょっとしたら業者の人?約束の時間調整しているのかな。でも、タバコを吸うその姿があまりにも馴れ馴れしいです。やっぱり、他の支店の人かな…。
そして、とうとう玄関に到着。かの男性が、動揺しているのがわかります(笑)。
わたしだって、不審者が客のふりをしていたらどうしよう、なんて思いました。昔、飛び込み営業の人を、よく身元確認もしないで社内まで入れてしまった事件もありました。それを思い出したのです。
思い切って、大きい声で「おはようございます。お疲れ様です」と挨拶しました。
わたくしここの者ですが、それが何か?みたいな顔で(笑)。
男性も小さく、「おはようございます」と頭を下げました。
別にこれで和解したわけじゃないけど(笑)、その後同僚に聞いても、誰だかわかりませんでした。他部署に訪問してきた人では?くらいで、誰も気にしていません。わたしはちょっと薄気味悪かったです。
帰り、雨に降られました。
右手だから、傘を支えて差せたけど、利き手じゃなければ大変だったかもしれないです。幸い、霧雨で良かったです。