いよいよ寒くなってきました。今朝の気温は、2度でした。
こんな寒い日は、戸建てより集合住宅の方がかえって暖かいのではないでしょうか。高齢者向けの安い賃貸住宅が、もっとあればいいのに。
自分の育った環境にもよるのかもしれません。
わたしの親は、田舎から出てきて官舎暮らしを始めたとき、とにかく集合住宅は苦痛だったようです。階上や階下からの物音が、耐えがたかったと言っていました。
振り返ってわたしは、その官舎で暮らした月日も長かったですし、むしろ家を建てて引っ越ししてからの方が、苦痛でした。
庭の草むしり、障子の張替え、網戸の水洗い、床のワックスがけ。そういう家事が、子供の仕事としてあてがわれました。
それらは、わたしにはかなり苦痛でした。
母親もがっつり働いていましたし、当時の父親は深夜帰宅は当たり前。子供の手が必要だったのでしょうが、わたしは机に向かって読書や勉強が好きな子供でしたので、本当に嫌でした。
とにかく一軒家は、保守や修繕が大変。そう刷り込みされました。
大人になってから、独り暮らしや結婚生活を経て、最低限の綺麗さを保つ程度にはやってきましたが、夫はこういったことに全く関心がありません。
これでも賃貸だから、まだ良かったのです。何かあれば、不動産屋に連絡さえすれば良かったのです。
前にも書いたけど、夫の実家は蔵のある大きな屋敷(相続済みです)。家賃がかからないと言っても、タダでは済まないでしょう。庭木も多く、土地も広いです。
が、あんな家で老後を暮らすなんて、考えたくもないです。
たとえ、時間を持て余すような老後であったとしても、あふれんばかりの物を整理したり処分したり、掃除したりで、わたしの時間を使いたくありません。
わたしはわたしのやりたいことに、最後の時間を使いたいです。
同僚のご両親は、老後(といってもうちの親より年下です)足腰が弱って、2階に全く行かなくなってしまったそうです。使うのは、普段過ごす居間と、その隣りの布団を敷きっぱなしにしている部屋だけ。
一夏が過ぎて行ってみたら、浴室はカビだらけ。台所の床もべたべた、玄関には緑色の藻?が生えて、掃除が大変だったと言ってました。
身体の無理がきかなくなってくる上に、やる気もなくなってくれば、当然そういうことは起こると思います。
もうまもなく、わたしが老後になるときは、身体が動く限りは外で働かないとやっていけない時代です。現役を引退したら、本当の老後になったら、好きなことをして暮らしたいです。